2012年10月29日

Q 会社内で上司と二人で残業するたびに,その上司が私の腰や胸に触ってきます。本人に抗議してもやめてくれず,会社の行くのが苦痛で仕方ありません。やめさせるにはどうすればいいでしょうか。

 このケースは,性的な発言や行動が行われることで職場の環境が不快なものになり,働く上で重大な影響が生じていることになるため、環境型セクハラにあたります。

 セクハラについて,事業主は被害を受けた労働者からの相談に応じ,適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならないとされています(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律11条)。
 具体的には,(1) 事業主の方針の明確化及びその周知・啓発,(2) 相談(苦情を含む)に応じ,適切に対応するために必要な体制の整備,(3) 職場におけるセクシュアルハラスメントに係る事後の迅速かつ適切な対応をとることが要求されています。これらの措置は事業所の規模にかかわらず要求されます。

 まずは会社のセクハラ相談窓口に相談をして,加害者である上司について対応を求めるとよいと思います。その他,各都道府県の総合労働相談コーナーや弁護士等の専門家に相談する方法も考えられます。
posted by 阿部・楢原法律事務所 at 10:43| Comment(0) | セクハラ・パワハラ | 更新情報をチェックする

2012年10月26日

Q 先日、出張先で上司が性的な関係を要求してきました。拒否したところ、後日、解雇されてしまいました。会社や上司に対してどんな請求ができますか。

 職場のセクハラ(セクシュアルハラスメント)とは、職場において相手が不快に感じる性的な発言や行動が
行われ、それを拒否したことで解雇や減給などの労働条件の不利益を受けること(対価型)や、性的な発言や行動が行われることで職場の環境が不快なものになり、働く上で重大な影響が生じること(環境型)をいいます。

 ご質問のケースは対価型のセクハラにあたります。まず、加害者である上司に対しては、被害者の人格権(性的自由、名誉など)や良好な職場環境で働く利益を侵害するものとして、不法行為に基づく損害賠償請求(民法709条、710条)をすることが考えられます。会社に対しては、解雇の無効確認や、使用者としての責任の追及(民法715条)などをすることが考えられます。
posted by 阿部・楢原法律事務所 at 13:53| Comment(0) | セクハラ・パワハラ | 更新情報をチェックする

2012年10月04日

Q 私は工場のパート従業員です。半年契約を更新し続けてすでに3年間働いてきましたが、会社から「今月で契約を打ち切る」と言われました。このような雇止めは有効なのでしょうか。

 客観的に合理的な理由がなく、社会通念上相当でないにもかかわらず労働者を解雇することは解雇権濫用として無効です(「解雇権濫用の法理」といいます。)。この解雇権濫用の法理はパートタイマーについても適用されます。
 解雇権濫用にあたるか否かは、仕事の中身、契約更新の実態、継続雇用に関する使用者・労働者の言動や認識、更新手続きの厳格さといった要素で判断されます。今回の場合も、たとえば、仕事内容が工場の正社員従業員と変わらない、期間満了で雇止めされた例がほとんどない、会社側が採用時に長期にわたって雇用するような言動をしていた、等の事情があれば雇止めは無効となる可能性があります。
posted by 阿部・楢原法律事務所 at 14:24| Comment(0) | 労働契約 | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。